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二点透視図法

【応用編2】画面上に消失点が複数あると描けない!→「ルール」がわかれば簡単に描けます!

こんにちはカクシュウです!

【応用編1】では、増幅法で直方体を描く方法をご紹介いたしました。

ここでは増幅法を利用して消失点が複数ある、すなわち画面上に

複数の物体を描く方法をご紹介します。

 

みなさんが、鉛筆デッサンや漫画の背景、インテリアパースなど

同一画面上に二点透視図法で、複数の物体を描く機会があると思います。

こんなとき、消失点が画面外にあったらもうどうしたらいいか、

わからなくなってしまうことは、ありませんか?

 

私も、一つの立方体を描くのにいっぱいいっぱいなのに

複数も描かなければならない場合は、まる一日かかってしまった挙句に

専門学校の先生に、パースの狂いを指摘されまくられトラウマになったことがあります。

 

しかし、あるルールがわかればパースの狂いを抑えて

複数の物体を描くことが出来ます。それは「上」の幅と接地点です。

ちなみに、これらの立方体は【必読3】の方法で描いています。

【必読3】画面外に消失点があるとパースが狂ってしまう!→角度の関係に気づけば描けます!|角度でわかる!二点透視図法克服法 (kakusyu.com)

 

 

試しにこの二つの立方体が、同一のアイレベルに向かい、かつ画面外の消失点に

向かっているか確認してみましょう。

 

だいたいですが二つの立方体ともに、同一のアイレベル上に消失点があり

パースの狂いが少ないのがわかります。

どうして狂いが少ないのでしょうか?

 

一つは、接地点を合わせると二つは立方体なので高さがそろい、

パースの狂いが少なくなります。

 

次にこれが非常に重要なのですが、上の幅をそろえる

ザックリ言うと「上」の見え割合を同じ位にすると、更にパースの

二つの立方体の狂いが更に少なくなります。

 

これは、二つの立方体のアイレベル即ち、目線の高さがそろっているという

ことになります。

 

 

この目線の高さは、二つの立方体より上にあるので、立方体の「上」が

見えています。同一画面上に、目線の高さを複数設定することは不可能なので

図のように、一方の立方体の「上」が見えているのに、もう片方の立方体の「上」が

全く見えないなんてことはありません。

 

これで接地点が同一の場合の立方体は描くことが出来ると思います。

問題は、立方体の位置がバラバラの位置にある時はどうするのか?

いうことになります。ここで、【応用編1】で紹介した増幅法を使用します。

【応用編1】直方体を描きたい!→増幅法を使って簡単に描けます!|角度でわかる!二点透視図法克服法 (kakusyu.com)

 

①まず基準になる立方体を描き、「上」の面を増幅法で任意の数だけ増やします。

今回は3倍に増やします。

 

②次に下図のように3倍した幅を利用して、立方体を描きます。

幅にピタッと合わせるのは大変なので、大きくこの幅から

はみ出さないように、描けばよろしいかと思います。

 

③余分な線を消して完成です!

試しに、同一のアイレベル上に消失点があるか確認してみましょう!

 

 

 

おおよそですが、二つの立方体が同じアイレベル上に

 消失点があるのがわかります。

この方法を使えば、消失点が画面外にあっても

二点透視図法で、複数の物体が描けると思います。

 

次回は二点透視図法での円柱の描き方をご紹介致します。

それでは、ご精読ありがとうございました!