こんにちはカクシュウです!
【必読1】では2点透視法を理解する上で、最低限理解しておけば
よい事をご紹介いたしました。
【必読1】2点透視図法わかりづらい!→まずこの1点だけわかれば大丈夫!|角度でわかる!二点透視図法克服法 (kakusyu.com)
ここでは【必読1】で着目した角B、角Yを利用して
逆パースを直す方法をご紹介します。
皆さん、感覚だけで立方体を描いていると下記のように
逆パースになってしまうことが、ありませんか?
逆パースとは下記の様に、辺が消失点に向かわない
状態になってしまっていることを言います。
私は特に感覚だけで描いていたとき、奥の辺の
パースが逆パースになってしまい、どの位
修正すればよいのか大変苦労した記憶があります。
逆パースを直すためには、【必読1】で使用した補助線を
利用して下記の様に、他の2か所に追加します。
ちなみにこれは正しいパースで描かれている立方体です。
補助線を追加して出来た、角A、B、Cと角X、Y、Zに着目します。
何かお気づきではないでしょうか?
それぞれの角度は、アイレベルに近いほど小さくなっているのがわかります。
この関係に着目すれば逆パースを直すことが出来ます。
ちなみにアイレベルが下にあれば角度の関係が上下逆になります。
また、「右」「左」しか見えない状態でアイレベルがちょうど
立方体の真ん中にあれば、角度の関係は下記の様になります。
それでは、冒頭に出てきた逆パースになってしまった立方体を
修正しましょう。補助線を引いてそれぞれの角度を確認してみます。
アイレベルが立方体より上にあるので、角度の関係が
それぞれ、角A<角B<角C、角X<角Y<角Zになるはずが
角B<角A<角C、角Z<角X<角Yになっています。
これを適切な関係になるようにそれぞれの角度を修正します。
このように、補助線を引くことによってお互いの角度の関係が
わかりやすくなり、逆パースを直すことが出来ます。
特に静物デッサンを描かれている方は、
パースの狂いを短時間で修正することが出来ると思います。
【必読3】では逆パースを直した立方体を、消失点が画面外にあっても
出来るだけ、正確に消失点に向かわせる方法をご紹介いたします。
それではご精読ありがとうございました!