二点透視図法

【必読3】画面外に消失点があるとパースが狂ってしまう!→角度の関係に気づけば描けます!

こんにちはカクシュウです!

【必読2】では角B、角Yを利用して

逆パースを修正する方法をご紹介致しました。

【必読2】逆パースを直したい!→補助線を引けば直ぐに直せます!|角度でわかる!二点透視図法克服法 (kahttps://kakusyu.com/?p=58kusyu.com)

 

 

逆パースを直せても、

それぞれの辺が、消失点に向かってくれないといけませんよね。

 

おそらく、皆さんが描くほとんどの対象物は

以下のように消失点が画面外にあり、パースを狂わずに描こう

とするのに大変苦労されていると思います。

 

 

 

私も専門学校で工業デザインを学んでいるとき、

消失点が画面外にあると、それぞれの辺を

どのように修正したらよいかわからず

先生にアドバイスをもらっても、

「何回も描いて感覚で覚えるしかない」と

言われて、もう少し感覚に頼らずパースを

習得できないかなと思ったことがよくありました。

 

 

そこで、私は【必読2】の逆パース修正方法を思いついたとき

それぞれの角度の関係を、だいたい以下の様にすれば

消失点に向かうことに気づきました。

 

 

ピタッと消失点に向かわせることは難しいですが、

だいたい近いところに向かいます。

 

「オッサン適当なこと言うな!」と思われるのも

ごもっともなので、試しにこの角度の関係で

立方体を描いてみましょう!

 

ちなみにこの作図方法は補助線を多用するので

鉛筆や、シャーペンなど消しゴムで消せる

画材で描くことをお勧めします。

 

①まず任意で以下の様に、3辺と補助線を引きます。

 

 

 

 

②次に角Bのだいたい2倍の角度になるような

 辺を作成して、下に平行移動させます。

 これが角Cになります。

 

 

 

 

③幅を任意で決めて、角Yのだいたい

  2倍の角度になるような辺を作成して、

  下に平行移動させます。これが角Zになります。

 

 

 

 

④③と同様に幅を任意で決めて、

次はだいたい角Bの半分になるように、

辺を作成して、図のように平行移動させます。

これが角Aとなります。

 

 

 

 

⑤④と同様に、だいたい角Yの半分になるように、

辺を作成して、図のように平行移動させます。

これが角Xとなります。

 

 

 

 

⑥最後に、だいたい角Cの3分の2倍になるように

辺を作成して、図のように平行移動させます。

これが角Dとなります。

 

 

 

 

⑦最後に、余分な作成して完成です。

  どうでしょうか。パースが正確に 

描かれているぽく感じませんか?(笑)

 

 

 

 

 

ためしに、それぞれの辺を延長させて

消失点に向かっているか確認してみましょう!

 

 

 

ピタッと消失点には一致できませんが、だいたい消失点に

向かっているのがわかります。

この方法を使用すれば、消失点が画面外にあっても

ある程度正確なパースで描くことができます。

 

もちろん、だいたいで角度を決めているので

一部の辺のパースが狂う時もあります。

そこは感覚で申し訳ありませんが、

「2倍よりやや弱め」「半分よりやや強め」

と微調整してあげましょう。

 

微調整するとしても、数値でいうとだいたい

1°~2°位で済むと思います。

漠然に感覚のみで描いて、どの位の角度で修正したら

よいか困るよりは、感覚的に修正しやすいと思います。

 

「こんな作図方法めんどくさい!」と思う方でも

基準から2倍、半分と意識して描くだけで

今までより、パースの狂いが少なくなると思います。

 

練習を重ねると、補助線を引くのが煩わしくなり

感覚で、かなり正確な立方体を描けると思いますので

よろしければお試し下さい。

 

実はこの作図方法は一部のアングルだと、パースが大きく

狂ってしまいます。

 

普段あまり描かないアングルなのですが、

【必読4】ではこの点について、補足させて頂きます。

 

それではご精読ありがとうございました!